ANXIOUS “Little Green House”（2022）

ANXIOUS “Little Green House”

アメリカ、コネチカット州のメロディックハードコアバンドANXIOUSのデビューアルバム。全10曲32分とコンパクト？にまとめられている（メタル聴き過ぎて感覚がバグってるかな…）

全く知らないバンドだったけどたまたまツイッターでおススメしてる人がいて聞いてみたらこれが大当たり！先日来日したハードコアバンドONE STEP CLOSERのギタリストだったGrady Allenがボーカルを務めている。結成した2016年にはまだメンバーは高校生だったというのだから驚きの若さだ。レーベルはRun For Cover Records。

1曲目からもう強烈！キャッチーなイントロが耳に突き刺さる。メロコアと一世代前のエモ・スクリーモが組み合わさったような懐かしさが感じられるサウンドにすでにボルテージはマックス。そして声がまたエモい。この曲だけでファンになるわってくらいのキラーチューン。スピードを失速させずに2曲目に突入。哀愁漂うメロディ、シンガロングが気持ちいい。タイトなドラミングがまた曲を引き締めてくれる。

優しいバラードナンバー⑤「Wayne」でいったん落ち着きまた後半で徐々に盛り上げていく。どんどん気持ちよく自然に曲が流れていくので一冊の物語を読んでいるような感覚。⑧「Call From You」は個人的に一番気に入った曲。

なんだろうかなりキャッチーなメロディなのにところどころハードコアスピリッツも感じられるところが好き。

タイトル通り昼下がりっぽい穏やかなメロディで進行する⑨「Afternoon」でアルバムは終盤に入り始める。琴線に触れる女性ボーカルが情緒に歌い上げるラストナンバーでアルバムを締めくくる。

こんなに綺麗にまとまった壮大なアルバムは久しぶりに聞いた気がする。恐ろしいポテンシャルを持った新人バンドだ。自分が知らなかっただけで海外では既に結構話題みたいだけど。是非来日してほしい！