WACKEN OPEN AIR 2014 ③ 初日編

タイトルは初日編ってなってるけどフェス的には今日が2日目の一番盛り上がる日。

昨夜は長時間のフライトで思っていたより疲労していたらしい。

ホテルに帰ってきてから記憶がほとんどないしシャワーも浴びずに寝てしまったらしい。とりあえず起きてシャワー浴びて出発の準備を。ホテルの入り口で一服。日本のジメジメした暑さではなくてカラッとしたヨーロッパの暑さが心地よい。

ホテルマンにバイバイして再びハンブルク空港へ。空港から直結の地下鉄に乗ってハンブルク中央駅に向かいます。以前ドイツに留学してたから切符の買い方とかは問題なし!中央駅にスムーズに行くことができた。

中央駅でWACKENの最寄駅Itzehoeへ行く特急に乗り換える。

なんかよくわからないけどヨーロッパの電車って感じがする。

ちゃんとItzehoeって文字があることを確かめる。

まあここから2時間くらいかな。しばしのヨーロッパ電車の旅。

電車に乗り込むと噂通りの暗黒空間(笑)だったw
乗客全員黒いバンT着てるwwさすがWACKEN週間だ。しかもみんな片手にビール持ってすでに出来上がって大声で歌ったりしてる。なんて陽気な空間なんだろうな。普通のおばあちゃんとかの乗客も嫌そうな顔せずにニコニコ見守ってるんだもな。日本だったらすげえ嫌な顔されてるわw

やっぱ日本人というかアジア人がいるのが珍しいのかそこらへんのメタラーが片っ端から話しかけてくる。ニイハオとか言われたりこんにちはって言ってくれる人もいたり。まああっちの人からしたら中国人も韓国人も日本人も見分けつかないわな。ただみんな共通してるのはすごいウェルカムだってこと。日本のバンドのことをいろいろ聞いてくれるしお酒をくれたり本当に着くまで楽しかったな。まだWACKENに着いてないのに行く途中からこんなに楽しいって最高だよね。

そんなこんなで楽しい時間を過ごしながらItzehoe駅に到着!

駅に降りたらシャトルバス待ちの長蛇の列。なんかテントみたいなところでシャトルバスのチケットを買って僕も列に並ぶ。

普通のサイズのバスの2倍くらい長くてかなりの人数を一回で運べたから思ったより待たなかった。立ち乗りだったけどかなりぎゅうぎゅうだったな(苦笑)しかも意外とWACKEN村まで遠くて20分くらい揺られてた。車内屈強なメタラーばかりだし僕みたいな貧弱なジャパニーズメタラーにはなかなかきつい車内の押し合いだった(笑)

あまりの混雑具合に外の景色も見てられなかったけどだんだん町に入っていって遂に到着!!!

WACKENの映像や写真で見る賑わっている町みたいなところで降ろされるかと思ってたんだけどシャトルバスの停留所はキャンプエリアの入り口のところで閑散としているところだった。初めてのWACKENだから右も左もわからずキャンプエリアの入り口のスタッフに聞いたらまずリストバンドを交換しろとのこと。キャンプエリアの入り口では持ってきたチケットを見せて入場。あの高い塔を目指してくれ!そこの下が交換所だ!と教えてくれた。
とりあえず目視できる塔を目指して歩き始めたんだけどこれがなかなか遠い。見えるからすぐ着くだろうなんて思ってたのが甘かった…キャンプエリアの広大さをなめてた…

どのくらい歩いたかな。迷いながらも塔を目指して30分くらい歩き続けたと思う。ようやくリストバンド交換所に到着。

交換所のお姉さんにカバンにつけてたハードロックカフェの上野限定のパンダのピンバッジが欲しいといわれあげたww入場リストバンドが布製のちゃんと刺繍されたやつでテンション上がった!!手首に金具押し込まれてしっかり留められてるから切らないと取れない仕様。周りのメタラーを見る感じずっとつけてるであろう人が多くて数年分のリストバンドを手首に巻いたままの人が多かった!!

リストバンドも交換してやっとスタートラインに立てた。さていよいよライブを見れる。

大きいリュックしょってみるのも嫌だし貴重品、パスポートは小さめの持ち運び用のショルダーに入れ替えてキャンプエリアのはじに置くことに(今考えるとテントもなしにそのまま草むらにおいてよく盗まれなかったなとw)

この時は早くWACKENの地でバンドが見たさ過ぎて荷物とか盗まれてもいいやくらいに思ってた。お金とパスポートだけ持っておけばどうにかなるだろうって。

遂に来たぜ聖地WACKEN

あの映像でしか見たことがなかった聖地に今自分がいる。なんか感慨深い。。。

少し緊張しながらステージに近づく。とりあえず後方から眺めることに

そして初WACKENでの初めてのバンドはというと…

FIVE FINGER DEATH PUNCH…

どうせなら他のバンドがよかったんだけど丁度演奏していたから仕方ないwww

アメリカではビルボードの上位にランクインするくらい人気バンドだけどヨーロッパではまだイマイチみたい。わかりやすい曲調のザアメリカンメタルって感じでノリやすいね。

5FDPを見て少しWACKENの雰囲気にも慣れたところでいろいろ町など散策することに

おおお!看板だ!!!

よく公式の映像で見る町のシンボルの塔!!!!!

この中はインフォメーションセンターになってる。WACKENのグッズなんかも販売してる。

町にはスーパーもあるし寝袋とかテントとかキャンプ用品売ってるホームセンター的な商店もあるからお金さえ持っていけば手ぶらでもどうにかなるってことはわかった。

ちょっと遅れたけどとりあえず一杯!

ちょっと糖分欲しててビールじゃなくてモンスターw

メインステージではイギリスのデスコアバンドBRING ME THE HORIZON

前作くらいからデスコアやめてメインストリームの壮大なメタルコアって感じに方向転換したんだけど個人的にはかなりこの変化はウェルカム。今までのデスコアサウンドだとこういう野外とか大きな会場ではどうしてもスケールの小ささを感じてしまうけど新曲はスケール大きくて会場を包み込んでた!かっこよかった!

この後は楽しみにしていたドイツのメタルコアバンドHEAVEN SHALL BURN

このバンドも人気あるのになかなか日本に来てくれないバンドの一つ。超巨大なWALL OF DEATHが起きることで有名。

さすが地元のバンド。人気がありすぎて全然前行けないわ。しかもみんな僕より身長高いから頑張って背伸びしないとステージが見えないw大きなスクリーンを見て楽しみました。
映像では見てたけど噂のWODもサークルピットも規模が大きすぎてまじでびびった。あまりの盛り上がりに砂埃がめっちゃ舞ってた。。HSBってカバーソングもまたいいんだよね。ドイツの国民的バンド?BLIND GUARDIANの曲のカバーも披露して観客の掴みも抜群だった。さすがでした。ラウドパークで日本にも来日してほしいな。

この2日目。夜まで見たいバンドが多すぎて休憩時間が全くない

HSBを堪能した後はフィンランドのメロディックデスメタルバンドCHILDREN OF BODOM

何回も日本で見てるバンドなので後ろで芝生に座りながらゆっくり鑑賞

今回初のビール!!

WACKENの公式スポンサーだからBECKSのビールなんだけどさ。。(あまり好きじゃない。)

フェスで飲むと美味い気がするねw

のんびり寝転んで聞いていたらいきなり陽気な人たちに叩き起こされる。一緒にCOB聴きながら踊ろうぜって誘われたw

こいつらと踊ってたww

この後チェロメタルAPOCALYPTICAを寝転びながら聞いてたんだけどまさかのケータイの充電が切れた!満タンにしてきたはずだったんだけどな。。この日の写真はもうありません。。今から一番盛り上がる時だったのに残念だけど自分の目に焼き付けておこう。

そして夜になって時間も21時を回ったところ一番楽しみにしていたと言っても過言ではないバンド

MOTORHEAD!!!

もうカッコ良すぎて暴れすぎた。。レミー本当にレジェンドだ。。昔の曲ももちろんかっこいいんだけどモーターヘッドの場合新作もかっこいいからな。ベテランバンドってだいたい昔の方が良かったとか昔の曲頼みでやってるバンドも多いと思うんだけどモーターヘッドは違うよな。2010年のラウドパーク以来だったけど流石のライブで大満足。

モーターヘッドで疲れ切ってたけどWACKENは休ませてくれない。2日目ヘッドライナーのSLAYERが登場

いい意味でほんといつものスレイヤーだった。ライブパフォーマンスは安定してるしさすがの迫力。ただハンネマンがいないのは残念でならないけど。。ライブ終盤にステージのバックプリントがハイネケンのロゴでハンネマンって書かれてるのに変わった時は少しうるってきちゃった。

スレイヤーが終わってこの後の日本に来れなかったKING DIAMONDは後ろで座ってほぼ寝ながら聞いてたから全く覚えてないwwwただステージがすごい豪華だったことだけは少し記憶してるw

もう体力も限界だし寝たいって思ったけどずっとライブ見てたから寝袋もテントも買ってないことに今更気づく(苦笑)一応キャンプエリアに戻ってリュックを枕にそのまま地面で寝ようかと思ったけど疲れすぎて休みたかったので急遽ハンブルク中央駅のホテル予約して深夜にタクシーでホテルに帰りましたwお金があればどうにでもなる!!

④最終日へ続く

WACKEN OPEN AIR 2014 ② 出発編

なんだかんだで出発当日を迎えてしまった。

RRRさんから無事WACKENのチケットも届きリュックに突っ込む。荷物はできるだけ少なくパスポート、お金、Tシャツは現地で買えるとして着替えは下着以外1着ずつしか入れなかった。

自宅の最寄り駅から成田空港に向かう。

ここ数年、年1で海外旅行に行ってるな。ドイツ、シンガポール、アメリカ、台湾、そして今年はドイツ。台湾だけ羽田から出発したっけな。

そんなに旅行するわけでもないから飛行機乗るときってなぜか緊張するw落ちたらどうしようとかwだから乗る前は死んでもいいように何か食べ物食べてる。まあ海外行くし日本ぽいものをって事で寿司とか天ぷらとか食べるようにしてるんだけど今回はこれ

シンプルな魚介系スープのラーメン。最後の晩餐。

よろしく日本航空。JAL初めて乗る

おれ、飛行機とか乗り物の中で寝られない人…今からパリまで10時間、きつい…一服していざ搭乗。

映画を何本か見たところで昼ご飯。

可もなく不可もなく。まあまあ美味しかったかな。

そのあとも映画見たりお酒飲んで紛らわしたり本読んだり結局到着まで一睡もできなかったw

そんなこんなでトランジットのパリシャルルドゴール空港に到着。乗り換え時間が3時間以上あってゆったりすることができた。最初は空港内で3時間も暇だななんて考えてたけどいろんな手続きしたりしてたらあっという間だったな。

パリからハンブルクまでは3時間くらい。少し地上について休憩するだけでもだいぶ違うね。

あっという間にハンブルクに到着。入国手続きして久しぶりにドイツの地に降り立った!3年ぶりのドイツ!初めてのハンブルク!

WACKKEEEEEN!!!

ハンブルク空港にWACKENの看板があったw

空港内のテレビで歴代のWACKENのライブ映像が流れていたり置物があったりでWACKEN一色。こういうのいいね。WACKEN、WACKEN騒いでるメタラーもちらほらw

空港からのんびり歩いて15分くらい予約していたホテルに到着。

一泊4000円くらいなのに部屋がきれいでよかった!

フロントの人に格好見てWACKEN行くの?なんて聞かれた。この時期みんなそうなんだろうね。

まだ夜の7時。少しホテル付近を散歩することに。ドイツの夏場は夜10時くらいまで全然明るいから小さい子供も外で遊んでるのを見るとヨーロッパに来たことを実感する。

ハンブルク空港付近は本当にホテルが数件ある程度で他は何もない。スーパーも近くになさそうだから空港内にあったスーパーにシャンプーとかこれからの生活用品を買いに行くことに。

食事も空港内のパン屋で済ませて明日からのキャンプ生活に備えてホテルで早めの就寝。

③へ続く

WACKEN OPEN AIR 2014 ① 準備編

メタル好きだと必ず一度は聞くフェスの名前。そう

WACKEN OPEN AIR!!!!(ヴァッケンオープンエア)

ドイツの田舎村で毎年7月の最終週から8月の一週目で開催されている世界最大級のメタルフェスティバル!!

それがヴァッケン!!!

 

もう映像見るだけで興奮するわ。

中学生の時にメタルと出会ってもう10年以上経つけどやっぱりメタルの聖地と呼ばれる場所に一度は行ってみたい!そんな気持ちをずっと持ち続けていた。

実は2011年にドイツに留学していたことがあってその時日本で言うサマーソニックみたいなドイツのロックフェスROCK AM RINGに友達と行って海外フェスが初めてというわけではない。ROCK AM RINGにもメタルバンドはたくさん出ていたけどやっぱりメタルバンドだけのメタルフェスに行きたかった。

それから3年。だらだら学生の時間を過ごして年に一回のラウドパークで楽しんでいたけど急に今年はWACKENに行こうって思い立ったんだよねw

まあ本当に急な思いつきだったんだけど行くと決めたからには準備を始めることに。

まず一番大事なのは、、

お金!!

ドイツへの旅費、現地での滞在費などなど。。留学してたことがあったからなんとなく物価とかもわかるしビールが安いことだけはわかっていたw
航空券は格安航空券で取るとしてざっと計算して30万あればお土産も買えて余裕で帰ってこれるだろうと予想。
次の日から日雇いのバイト始めたw
学生という事もあって日中は授業があるからあえて夜働けるバイトを見つけてたんだけどライブ設営(通称ライブ土方)のバイトがあってそれに申し込んだらすんなり受かった。自分はあまり興味なかったから無心でお金の為だけに働いてたんだけど国民的アイドルとかバンドの舞台とか作ってた。好きな人にはたまらないバイトなんだろうけど人使いは荒かったなwまあ裏方なんてそんなもんだよね。働く時間も長いし一回現場に入れば1万円超えてたし雨とか降ってきて早く帰れることもあったからWACKENの資金を稼ぐためだけの自分にとってはうってつけのバイトだったな。今思うと。そんなこんなで目標資金の30万は1か月半でたまった。

次に

チケット

よくよく考えたらお金貯めてもチケット取れなかったら入れないじゃんって話。お金よりも大事なものを完全に忘れてた。恐る恐る調べてみると…

まさかの売り切れ!!!終わった!!!w

というかよくよく調べたらWACKEのチケットってその年のフェスが終わった翌日から来年のチケットが発売されて瞬殺で毎年売り切れてるらしい…

やっぱ世界最大のメタルフェスは規格が違うな…ラインナップがほとんど出てないうちに完売ってことでしょ。もう行ってる人からすると毎年恒例行事みたいになってんのかね。

メンツが悪いから今年は行かないとか言ってるラウドパークの客層とは大違いだな

ショックはショックなんだけどお金も貯めちゃったしじゃあ諦めますっていう気持ちには不思議とならなくて現地で転売屋から買うかなんて軽い気持ちでいたんだけどネットで海外の転売サイトとかいろいろ調べていたらRED RIVET RECORDS(通称RRR)という日本のレーベルが引っ掛かった。なんとこのRRRさんWACKENとつながっているらしくWACKENで行われているアマチュアの世界一を決める「Metal Battle Japan」の運営にも携わってるとのこと。そのRRRさんがなんとWACKENのチケットの販売を行っているとHPに記載されていてびっくりしてすぐに連絡を取ったらまだ大丈夫ってことでお願いしちゃった。マジラッキーすぎる。しかも定価+送料+少しの手数料だけっていう。しかも関係者ならではの特典バックステージツアーが付いてるとのこと。本当にありがとうございますって感じで感謝。

チケットも無事取れたし、お金もたまったし航空券でも取るかって

まずWACKENが行われるのはドイツのシュレースヴィヒホルシュタイン州のイツェホー近くのWACKEN村。

どうやって行くかって。簡単に言うとまずハンブルク空港に不時着しなければならない。ハンブルク空港からは地下鉄を乗り継いで中央駅に出たらそこから日本でいう特急みたいなもので3時間ほど揺られてitzehoe駅を目指す。itzehoe駅からはシャトルバスでWACKENに行くって感じ。

日本からハンブルクの直行便は無くてどこかでトランジットしなければならないんだけど価格的にもいいかなって思ったのがルフトハンザかフィンエアーかJAL。フィンエアーがヘルシンキ経由、ルフトハンザがフランクフルト経由、JALがパリ経由。どれにしようか悩んだんだけど値段がそれほど変わらないから安心、安全の日本JALを選択。

ちょっとどうしても外せない予定があって日本を経つのが前夜祭の日でフェス初日の夕方にハンブルク空港に着く予定の便。その日にWACKENまで移動しようか悩んだけどなんか疲れそうだし2日目から参加でいいかなって思って空港近くのホテルも予約しておいた。

現地に滞在する2日間はキャンプ予定でテントとかどうしようって考えたんだけど大きなリュック一つで行くつもりだし現地のホームセンター的なところでゲットしようかなと。そんな店があるかどうかもわからないんだけどw

そんな気楽な感じで当日を迎えることに…

②へ続く